
Rainbow Boysシリーズその2です。
今回も高校生3人にとって問題山積みな内容。
Kyleはプリンストン大学への進学と、恋人Jasonがいる地元カレッジへの進学のどちらかを選ばなきゃならない立場に悩み、Jasonは自分がゲイだとバスケクラブのチームメイトたちに打ち明けるかどうかで悩んでいる。さらにNelson。前作で、興味本位のセックスをコンドーム無しでしてしまったNelson。HIVテストを受けたものの、結果を聞きに行く勇気がない。さらに、ようやく出来た恋人のJeremyがHIVポジティヴだという事実。Nelsonと彼の家族も含めて、どう向き合っていけばいいのか、という悩み。どの悩みも、同世代の学生には身近なもので、3人の視点を通して飽きさせない展開になっています。
対象読者が十代で、深刻な悩みもとにかく前向きに考えよう、という物語の趣旨はわかるし、読み手も励まされるし、元気も出てきます。が、まあ、ちょっと出来すぎだよなあと思う箇所もいくつかあったりして。バスケットボールクラブなんて、ホモフォビアな連中って絶対いるのが思春期モノのお決まりなのに、すんなり問題解決、みたいになってるんですよねえ。ちょっと拍子抜け。たぶん作者が主に書きたかったのはNelsonの悩みなのかな。その他二人は今回あんまり物語の中心には絡んでいない印象を受けました。
巻末に、十代のゲイのための、カウンセリングやHIVに関する機関を紹介しているところからも、これがある種の啓発本であることも考えれば納得できる内容。学生でも思春期でもない人間からすれば、もう一捻りほしい気もしますが、その手の苦悩・悲恋ものは別の本で楽しむことにして、とにかくNelsonとJeremyのこの先の展開が気になるので続きも読んでみようと思います。どうなっちゃうのこの二人。
前作に続き、会話を中心に物語が進んでいくので、読みやすいです。以前にも書いたけど、この内容でテレビドラマを作ったら面白そう。もちろん表紙の彼らで。Queer as Folkとはまた違った、ゲイが主人公の人間ドラマが出来そう。そういえば最近はゲイが出てくるドラマも増えましたね。