ソクーロフ特集
久しぶりにサイトめぐりをしていたところ、こんな特集がシネフィル・イマジカで組まれていることを知りました。

アレクサンドル・ソクーロフ監督特集
[8月25〜28日ほか]
シネフィル・イマジカのサイトに詳細ページへのリンクがあります)

彼の映画を放送してくれそうなチャンネルは、シネフィル・イマジカくらいしかないだろうと思っていたところ…この日が来るのを首を長くして待っておりました。なかでもこのたびのラインアップで楽しみなのは「ファザー、サン」。米盤DVDを持っているのですが、最初のシーンを見た瞬間、これってゲイ映画なんだろうかと驚いたほどです。しかも父と子。ま、そんな期待を見事に裏切ってくれましたけど。それどころか、彼ら二人の関係がどういうものなのか、意図が深すぎて、読みきれないもどかしさもありました。たぶん、いま見ても理解できないままだと思うけど。理解するもの、ではないのかもしれませんね。

登場人物や彼らの関係を説明する画もセリフも極度に少なく、ゆえに見る側の想像力を必要とします。こういうのって、誰かと語り合いたくなるたぐいの映画なんでしょうね。この「ファザー、サン」、日本語版のソクーロフDVD-BOXセットにも収録されていますが、なにぶんお値段が素敵なことになっているので、購入を見送っておりました。なので今回、日本語字幕で見られるのは単純に嬉しい。何よりお父さん役の俳優さんが素敵なので、スカパー視聴可能な環境の方にはオススメしたいですjumee(やっぱりそこか)

そういえば。ずいぶん前に、ソクーロフの映画をBSで見た記憶があるのですが…しかも半分寝ぼけた状態で、はっきりと覚えていません(そもそもあれはソクーロフ作品だったのかさえもあやしい)。今回のラインアップに、あの映画は入っているのかな。

ミステリーを英語で読むための辞典
『日本図書館協会選定図書』
『全国学校図書館協議会選定図書』

カバーにこんな表記があるので堅苦しい内容かと思っていたら、何のことはない、ミステリオタクのための、ミステリオタクが書いた、ミステリ用語の解説書でした(言いすぎ?)。
とはいえ、中身は非常に真面目かつ詳細で、英語でミステリを読もうと試みている人にはとても役立つ本であることは間違いないでしょう。スラングなど、多少時代を感じさせる単語も散見されますが、そこは発行年が1988年ということで。言葉って生き物。

かくいう私も、アメリカの裁判制度、裁判に至るまでの過程や、実際に裁判での場面に出てくる専門用語に四苦八苦していたので、この本にずいぶん助けられました。これは今なお現在形です。(まあ、ちっとも覚えてないということですが)

好きなドラマにLaw & Order SVUがありまして、その中によく出てくるのが"Court of appeal"(上級裁判所)。そもそもappeal(上訴)って何なんだ?と疑問に思っていたのですが、本書のappealの項目と関連項目を読むことで、なんとなく概要をつかむことができました。

ところで本書の中で一番明解で有用だったのが、巻末の警察組織図。英米の警察機構の違いが一目瞭然です。先にあげたドラマが好きなくせに、あんまり組織については理解していないので、州裁判所と連邦裁判所の組織図はコピーして、ドラマを見ている最中でも見られるように手近なところに置いてあったりします。

また本書では、ミステリー小説ベスト50、ミステリー映画ベスト50を挙げているのも楽しい。発行が1988年なのでそれ以前の作品になりますが、いわゆる名作/有名作品を語る執筆者らの解説は面白い。時々ネタバレしているのはご愛嬌でしょうか。しかしホント、執筆・編集者のみなさんはミステリ好きのミステリオタクなんだなあとしみじみ思いました。愛情あふれる一冊です。

この本は、洋書を読みながらわからない単語を引く辞書としてより、一種の読み物として楽しむほうがいいかも。現に、気になった単語を調べているうちに、ついつい別の項目も読みふけってしまうこと、しばしば。簡潔明瞭でありながら、ユーモアもまじえた解説本といってもいいかもしれませんね。

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ミステリーを英語で読むための辞典